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霧のなかの白い犬は小6娘のおすすめの一冊【感想文・あらすじ】
本大好き小6長女(図書委員)が突然私に教えてくれたお薦めの本をご紹介します。
学校の図書室で読み切ったそうで、実際に購入はしていません。
ただひたすら面白かったのだとか。
その本は、「霧のなかの白い犬」という、イギリスを舞台にした一冊。
昨年の課題図書にもなっていたようです。
あらすじを読むと、
ジェシーは毎日鬱々としていた。大好きな父は外国からやってきた労働者に仕事をとられてフランスへ単身赴任。祖母が突然飼いだした白いシェパードの子犬に、ジェシーは大喜びしたのもつかの間、祖母の認知症が悪化し、犬を愛護センターに戻さなければならなくなりそう。
ジェシーは祖母のためにも子犬を世話することを決意。そして、霧の中にいるようだと訴え、何かに怯える祖母を安心させたくて、原因を調べはじめるが…。
という紹介だったので、おばあちゃんと犬とのストーリーかと思いましたが、ざっと調べたところ全然違う。
認知症を患った祖母が抱える戦争のトラウマ、障害のある友人、不良になったいとこなど主人公のジェシーの家族や友人の抱える様々な問題をジェシーの立場になって読み進めていく内容です。
介護、戦争、障害、差別、家族関係など盛りだくさんのテーマが詰め込まれているので読書に慣れていないとなかなか疲れそうな感じもしますが、わざわざ長女が報告してきたので相当興味深かったのでしょう。
自分のごく身近なことだけでなく、社会に目を向け始めたしるしかもしれません。
「霧のなかの白い犬」、小学校高学年以上に(長女が)おすすめの一冊です。